9月に入り、今年も紅葉の旅を考える季節になってきました。
日本気象協会が全国51都市の「紅葉見ごろ予定」(第1回)を
発表しましたのでお伝えします。
まず今年の見ごろは全国的には平年並みとのことです。紅葉は
秋の気温が低いと早まり、高いと遅くなりますが、これから
11月の気温予想は前半はやや高めですが、後半になると平年並みに
近づく見込みとのこと。ただし近畿地方だけは平年より早めに
見ごろを迎えるだろう、との予想です。
地域ごとに見てみると。北日本(北海道・東北)では9月の
気温が平年より高く、10月以降も高いか平年並みとなります。
このため北日本各地の紅葉の見ごろは平年並みか、やや遅めで
推移します。10月になると朝晩は冷え込む時期があるので
色づきは良好になりそうです。平地での見ごろの時期は札幌で
10月下旬、仙台で11月の下旬となります。
東日本(関東・甲信越・東海・北陸)では9月の気温が平年より
高くなりますが、やはり10月から11月にかけては平年並み
に近づくとのことで、この地域の紅葉の見頃は平年並みと予測
されています。10月になると標高の高い場所では朝晩の気温が低く
なるので色づきが進みます。平地での見ごろでは東京が11月下旬、
新潟・名古屋は11月中旬となります。
次に西日本(近畿・中国・四国・九州)でもやはり9月は平年より
高めの気温で推移しますが、10月・11月と平年並みに戻ることから
ここでも見頃は平年並みか、やや早めの予測となっています。
平地での見ごろは大阪が12月上旬、広島・高松で11月中旬、
福岡が11月下旬となっています。
さてでは、紅葉の基準とはどのように決められているのでしょうか。
それは「楓(カエデ)の木の大部分の葉の色が紅色になった状態」を
指しているとのことですが、桜のように標準木があって、その木の
色づきで決める、というわけではなさそうです。桜の見ごろに比べると
やや大雑把な感じがしますね。
さて日本で一番早い紅葉、例年マスコミに取り上げられることが
多いのは北海道の大雪山です。もうそろそろ色づき始めている
頃あいとなりますが、ここではうっかりすると初雪に見舞われること
もある紅葉シーズンです。ここの特徴としてまず景観が雄大であること。
そしてその色彩の豊かさにも定評があります。これはマツなどの針葉樹林の緑、
落葉・紅葉樹林の朱色、橙色、金色、黄色などの色彩が競うように幾重にも
連なって、さながら錦絵を見るような美しさとなるからなのです。